東京ステーションギャラリーにて開催中の、「奇蹟の芸術都市バルセロナ展」http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202002_barcelona.html に行ってきました。

現在のバルセロナは、スペイン・カタルーニャ州の州都であり、年間1,500万人超が訪れる観光都市です。著名なサグラダ・ファミリアを筆頭に、街のいたるところに点在するガウディの建築物群や、世界的なサッカークラブであるFCバルセロナの名声は、遠く離れた日本にまで届いています。この街を中心とした、カタルーニャ地方の芸術・文化・食・自然の魅力は、世界中の人々を惹きつけてやみません。

バルセロナの歴史は古く、始まりは古代にまで遡ります。19世紀には産業革命を経験し、経済的にも文化的にも大きな躍進を遂げました。

展示会では、1888年のバルセロナ万博から、スペイン市民戦争(1936-39)までの期間を主に扱っており、その時代の絵画、彫刻、版画、建築等、幅広いジャンルの作品や資料が紹介されています。

ガウディ、ムンタネー、カダファルクのような建築家や、ピカソ、ミロ、ルシニョルやラモン・カザスら画家を中心に、豪華作家陣の作品が、ほぼ時系列に並べられています。内容としては、「誰もが一度は目にしたことがある、教科書に載っていた有名なあの作品!」というような、圧倒的な核となる作品を中心にしているというよりは、ガウディ、ピカソ、ミロら偉大な芸術家たちを育んだ当時のバルセロナの雰囲気や、文化的・社会的背景を紹介する造りになっていると感じました。

展示は、以下6つのセクションに分かれていました。

  • 都市の拡張とバルセロナ万博
  • コスモポリスの光と影
  • パリへの憧憬とムダルニズマ
  • 「四匹の猫」
  • ノウサンティズマ―地中海へのまなざし
  • 前衛美術の勃興、そして内戦へ

《会場》

東京ステーションギャラリー

〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅 丸の内北口改札前

《会期》

2020年2月8日(土)~2020年4月5日(日